はじめに

終活ノート(エンディングノート)は、自分の人生の記録や、「もしもの時」に家族が困らないように情報をまとめておくノートです。
法的効力はありませんが、本人の意思や情報が残されることで、家族が迷ったり揉めたりするリスクを大幅に減らせるとして注目されています。
とはいえ、「どこから書けばいいかわからない」という方も多いはず。
そこでこの記事では、最低限書いておくべき10の項目を具体的に紹介していきます。
書いておくべき10のこと
① 基本的なプロフィール
- 氏名、生年月日、本籍、血液型、家族構成など
→ 戸籍や相続、身元確認で必要になることが多い情報です。
② 医療に関する希望
- 延命治療の有無
- 意識不明時の処置方針
→ 本人の意思が確認できないと家族が判断を迫られる場面で役立ちます。
③ 介護についての希望
- どんな施設に入りたいか
- 自宅介護か施設介護か
→ 将来の介護方針を明確にすることで家族間のトラブルを防ぎます。
④ 財産・金融情報の一覧
- 銀行口座・証券口座・保険・不動産など
→ 残された家族が手続きを進めやすくなる超重要項目です。
⑤ 借入・ローン・未払金
- クレジットカード、住宅ローン、その他債務の情報
→ 「知らない借金」が発覚する前に共有しておきましょう。
⑥ デジタル資産の管理情報
- スマホ・パソコンのロック解除情報
- SNS・サブスク・クラウド・暗号資産など
→ 最近はデジタル遺品の整理が大きな課題になっています。
⑦ 葬儀・お墓の希望
- 宗教・宗派・式の有無・場所
- 誰に知らせてほしいか
→ 「こんな葬儀にしたい」という気持ちを残しておくだけでも家族が迷いません。
⑧ 遺言書の有無と保管場所
→ 「終活ノート」と「法的な遺言書」は別物なので注意。
→ 遺言書を作成している場合は、**場所・日付・形式(公正証書/自筆)**を書いておきましょう。
⑨ ペット・植物などの世話について
→ 飼っている動物や植物がいる場合、誰にどう引き継いでほしいかを明記しておくと安心です。
⑩ 伝えたいメッセージ
- 家族や友人への感謝
- 残したい言葉や気持ち
→ 最後に**「言葉として残せる場」**があるのが、終活ノートの魅力です。
書き方のポイント

- 手書きでもデジタルでもOK(最近はアプリやPDFフォーマットも人気)
- 完璧を目指さなくてOK。書けるところから始める
- 数年ごとに見直すと◎(情報は時間とともに変わるため)
まとめ
終活ノートは、**「今は元気だからこそ書ける」**人生の備えです。
家族の負担を減らすだけでなく、自分自身のこれからを見つめ直すきっかけにもなります。
まずは今回紹介した10の項目の中から、1つでもいいので今日書き始めてみましょう。