仏壇や遺影の処分は「普通のゴミ」とは違う

仏壇や遺影は、長年家族と過ごしてきた大切な供養の対象です。
そのため、粗大ゴミや可燃ごみとしてそのまま捨てるのは避けるべきとされています。
- 仏壇:ご本尊や位牌をまつる“祭壇”としての役割
- 遺影:故人をしのぶ大切な写真であり、心情的にもそのまま処分しづらい
まずは「供養=お焚き上げ」などの適切な対応を検討しましょう。
仏壇の処分方法と流れ

仏壇は、処分前に「魂抜き(閉眼供養)」を行うのが一般的です。
■ 魂抜きとは?
お寺に依頼して読経をしてもらい、仏壇からご本尊の魂を抜く儀式。
この儀式を行うことで、単なる家具として扱える状態になります。
■ 処分方法の選択肢
- 寺院での引き取り(閉眼供養込み)
- 仏具店や葬儀社が運営する「仏壇供養サービス」
- 遺品整理業者に依頼(提携寺院で供養してくれるケースあり)
費用は1〜3万円程度が目安ですが、大きさや宗派によって前後します。
遺影の扱いと処分方法

遺影は、法要後も長く残されがちですが、供養を済ませたあとであれば丁寧に処分することも可能です。
■ よくある処分方法
- お寺での「写真供養(お焚き上げ)」
- 不用品回収業者での引き取り(供養証明がある業者推奨)
- 自宅でお清め(塩・お酒など)をしてから焼却 or シュレッダー処理(簡易的対応)
気持ちの整理がつきにくい場合は、写真のデジタル保存や縮小して保管するという方法もあります。
処分の際の注意点

注意点 | 内容 |
---|---|
宗派の確認 | 宗派によって供養の流れや必要な読経が異なることあり |
搬出対応 | 仏壇が大きく重量がある場合は業者に任せる方が安全 |
家族間の確認 | いきなり処分せず、親族と意向を共有しておく |
費用の明示 | 無料引取をうたう業者には注意(別途費用請求の例あり) |
まとめ

仏壇や遺影は、**「捨てる」のではなく「供養して手放す」**という考え方が基本です。
- 仏壇は「魂抜き」をしてから処分
- 遺影は気持ちが整った時に丁寧に手放す
- 宗派や地域による違いにも配慮が必要
大切な人の証が形として残っていたからこそ、最後まで敬意をもって対応することが、供養にも心の整理にもつながります。