死後事務とは?意外と多い“やることリスト”

「死後事務」とは、亡くなった後に必要となるさまざまな手続きや片付けのことを指します。
その数は意外と多く、遺された家族が慌ただしく対応しなければならないのが現実です。
代表的な“やることリスト”には、以下のようなものがあります:
- 死亡届の提出(7日以内)
- 火葬・埋葬の手続き
- 公共料金・携帯電話の解約
- 年金の停止、健康保険証の返却
- 銀行口座の解約、未払い料金の清算
- 賃貸住宅の退去手続きや荷物の片付け
残された家族にかかる負担とリスク

これらの手続きは、精神的なショックが癒えないうちに進めなければならないため、家族の負担がとても大きくなりがちです。
- 届け出や手続きには「期限」がある(死亡届は7日以内など)
- 手続き先がそれぞれ異なり、何度も出向く必要がある
- 家族間で連絡が取れず、意思のすれ違いが起きることも
- 高齢の配偶者が残されていた場合、対応が難しいケースも多い
事前にできる3つの対策

① 死後事務委任契約を結ぶ
信頼できる家族や知人、または専門業者に「死後の手続き」をあらかじめお願いしておく契約です。
任せる人が決まっていると、家族の負担が大幅に減ります。
② エンディングノートを活用する
エンディングノートに、「どこに何があるか」「誰に連絡してほしいか」「希望する葬儀の形」などを書いておくことで、家族が迷わず対応できます。
③ 死後事務代行サービスを検討する
最近では専門の業者による死後事務サポートも増えています。
特におひとりさまの場合や、高齢の家族しかいない場合に有効です。
まとめ

「死後事務」は、誰にでも必ず訪れる“現実”です。
遺された人が困らないよう、元気なうちからできる備えをしておくことで、自分の意志もスムーズに反映され、家族の安心にもつながります。
「まだ早い」と思わずに、今日から少しずつ始めてみませんか?