SNSアカウントは「放置」してはいけない理由

家族が亡くなったあと、SNSアカウントがそのまま残っていると以下のような問題が発生します。
- 他人が乗っ取り・なりすましをするリスク
- 知らない人からのお悔やみコメントや誤情報拡散
- 故人が生きているような通知が届く心理的ダメージ
本人が亡くなった後も、SNSアカウントは**“デジタル遺品”として適切に整理すべき対象**です。
各SNSの死後対応まとめ(主要5サービス)

Facebook(追悼アカウントまたは削除申請)
- 家族が「追悼アカウント化」または「完全削除」の申請が可能
- 死亡証明書や本人との関係を示す書類が必要
- 追悼設定を事前にしておけば、生前に「管理人」を指定できる
■ Instagram(Facebookと同様の対応)
- 追悼アカウント申請 or 削除申請
- Facebookと連動しているため手続きの流れも類似
■ X(旧Twitter)
- 家族からの「削除申請」が可能(故人との関係を示す書類+死亡証明)
- 日本語での申請フォームあり
- 一定期間放置されたアカウントは凍結される場合も
■ Google(Gmail、YouTube、Googleフォト など)
- 「アカウント無効化管理ツール」で、生前に信頼できる人へ情報提供を設定可能
- 死亡後は家族が申請して「アカウントの閉鎖」やデータ取得を依頼できる
■ LINE
- 家族からの削除申請窓口はなし(アカウントの自動削除もない)
- スマホ自体のロック解除ができれば、手動で削除または放置
- 放置すると乗っ取りリスクあり
生前にやっておける3つの対策

Googleの「アカウント無効化管理ツール」を設定
→ 一定期間使わなかった場合に、信頼できる相手へ通知・データ提供
SNSアカウントのID・パスワード管理を家族に伝える or エンディングノートに記載
→ ログインさえできれば削除処理は比較的スムーズ
利用していないSNSは生前に整理・削除しておく
→ 不要なものを減らすことが、死後のリスク対策に直結
まとめ

SNSは、今や誰もが持っている“個人のデジタル資産”です。
放置するとトラブルや心理的負担の元になるため、生前の設定や情報共有、死後の削除対応を想定した準備が重要です。
- 家族が申請して削除できるSNSと、できないSNSがある
- 死後に放置されると、思わぬトラブルの元に
- 生前に「ログイン情報の共有」や「無効化ツールの設定」を
今のうちから、大切な情報として整理しておくことが安心につながります。